・陶器と磁器は何が違う?

 陶器

  一般的に「土もの」と呼ばれ陶土を主成分としており、1200~1250℃程で焼成されます。

  吸水性があり、使用には少し注意が必要なことがあります。強度的には磁器よりも脆い点があげられます。

  萩焼や志野焼き等有名な窯元が日本にはたくさんあり、その暖かみに惹かれるファンは多くいます。

 磁器

  陶石や長石を主成分としており、1300℃前後の高温で焼成されます。

  吸水性が無いため汚れや色が付きにくく、薄く軽く、強度的にも丈夫な焼き物となります。

  レストランで使われる洋食器はほとんどが磁器で、用途に応じて各サイズのものが多数揃ってますが、

  若干暖かみに欠け、冷たい印象となります。

・陶器を使うときに知っておきたいこと

  未使用の器は乾いているため、そのままコーヒーや醤油等を入れるとその色が染みこみます。

  それを少しでも防ぐために、米のとぎ汁の中に浸し、弱火で30分くらい煮てください。

  そのまま自然に冷まし、水洗いをしてから完全に乾かしてください。

  こうする事で釉薬(うわぐすり=表面をコーティングしてあるガラス質の膜)に入っている貫入(かんにゅう=細かなヒビ)の間を

  米の糊成分が埋め、色素や汚れが付きにくく強度も強くなる、と言われています。

 

  料理を盛り付ける時には、陶器、特に萩焼や備前焼等は一度水に浸してから使うと器の美しさが際立ち

  料理の見栄えが良くなると共に、器への色素の染み込みを防ぐことができます。

 

  残った料理を器の中にそのままにして保存すると、色や匂い移りの原因となりやすいです。

  他の容器に入れ替え器は手洗いしてください。

 

  水分を含んだままで棚にしまいっぱなしにしたりすると、カビの原因になることがあります。

  完全に乾燥させた状態で保存するようにしてください。

 

  上記のように気を付けて扱っていても、長く使われた器では貫入に色が付いてしまうことがあります。

  その時は薄めの漂白剤につけ置きする事で、(限度はありますが)綺麗にすることができます。

  (ただし、金彩や銀彩等の上絵付きのものには適しません)

 

 器に付いた料理や飲み物の色素を「汚れ」と見るむきもありますが、

   それが気になる方は磁器やプラスティック等をお使いになることをお勧めします。

 陶器には磁器には無い「厚さ」と「吸水性」があり、それは欠点でもありますが同時に長所でもあります。

 萩焼の「七化け」という言葉に表されている様に、貫入に色素が付き表情が変ってゆく事を楽しむ。

 適度な厚みと質感が熱いものを入れても手には熱くなく、保温性が良いのでなかなか冷めにくい。

 その様に、陶器磁器それぞれの特性を知り、それぞれを楽しんで使っていただければ作り手の幸せとなります。

貫入(未使用時)


貫入(使い込んだ時)